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文蔵 [お店]

今日、谷保の丸信のつけ麺と餃子が食べたくなり、そこで食事
確認のため(私は相当な確認好きである。)文蔵の前を通ると
半年しまっていたシャッターが半開きになっていた。覗くと文蔵の
おじさんが娘さんらしき方と中の掃除をしていた。

文蔵がしまるというのは人づてで聞いていた。

文蔵というのはモツ焼きやで、山口瞳先生が書かれた。「居酒屋兆治」の
モデルになった店だ。私はここのガツ醤油が大好きでたまによさせていただいた。
映画にもなり、高倉健が兆治のマスター役だった。おじさんには似ても似つかないのだが
私にとってはかっこいいおじさんだ。

前からいってみたいと思っていて店の前へ、融通の聞かない「不器用な店」と聞いていたので
おそるおそる中に入ってみた。
夏だったので生ビールがあって注文すると、おじさんがジョッキに注ぎだす。
すると泡ばかりでなかなか巧く注げない。別のコップにスブーンで泡をすくいながら
やっと巧く注げた。
「別のコップは自分で飲むのかな?」なんて思うとそのコップもジョッキと一緒に
カウンターに置かれ「泡ばかりになったんで、これもどうぞ」と低い声でおじさんが言う。

しびれた!やられました。 いい店だなんてかってに思い、何度か寄らせていただいた。

今日おじさんと話し、弟子である三鷹の婆娑羅の大沢さんに10月から別の店の
形態であると思うのだがやってもらうのことだ。だがやるのは本人でなく大沢さんの右腕的な方
がやられるとのこと、私としては知っている方がその場所で店を出すいうのはありがたいとおもった。

自分なりに丁重に挨拶。この場を借りて「お疲れさまでした。」と言わしていただきたい。


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コメント 3

木曜

無念!

すごく良くして頂いた。

ナンコツ、砂肝、ガツ、煮込みどれも高みにあったなぁ。
串の造形が見事で。。。
by 木曜 (2006-08-21 09:20) 

うっちー

私のようになかなか国立へ行く機会の無いものにとって文蔵はあこがれまじりの店であります。また、最近新潮文庫で山口さんの「男性自身」の抜粋を読み返しており(これで3回目くらいですかね)こちらが年齢を重ねるにつれ「気になる部分」が変わっていくのが面白いです。
by うっちー (2006-08-24 18:28) 

cutback

うん、残念ですな
文蔵の親父さん 行くと毎回 同じ話をしてくれました
最初は寡黙に仕事をしているのですが、モツを焼きながらチビチビ飲み始めると 奥からラジカセを出してきて居酒屋兆治のカセットテープを聞きながら、「健さんが店の前まで白いリンカーンコンチネンタル(リムジン)に乗って来てくれたんだ、でも健さん酒は一滴も飲めないんだよ」って・・
お客さんは誰も突っ込み入れないで聞いていました・・

 国立の名店が またひとつ無くなってしまった
by cutback (2006-10-04 11:46) 

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