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もみぢにて。 [お店]

ハッシュドビーフ

お客さんで自称趣味が居酒屋であるという人が2人いる。
その2人とも荻窪にある「もみぢ」という店を絶賛していた。

その2人は初め、お店であったこともなくましてやもみぢでも
ないらしい。うむ、別々の人から同じ店が良いと言われては
行かなくてはならないという宿命なのだろうか?

その店は荻窪駅から遠いうちの店ぐらいかもっとあるかも
知れない。環八と旧環八のYの路の旧環八の入り口近くにある。
ぼろぼろの提灯にふぐと書いてある。
入ると6人ほどすわれるカウンター奥に座敷があり4人ずつ
座れるのであろうか?
マスターに勧められ座敷側のカウンター側に座る。
するとライオンズ帽を座ったご老体が、なにやらテレビに映っている
野球ナイター中継の選手のことを学歴から何からごちゃごちゃ私に
いっている。
一応わたしも飲みやをやっているので、慣れっこで、何となくあしらっていると、
マスターが早口で、しかも聞き取りずらく「帰って!帰って!」
とご老体に言っている。「どうやらお店のトラブルメーカーなんだな。」そう思い
ご老体の顔を見ると電池が切れたようにポカーンとした顔をしている。
私は心の中で笑った!  たぶん頭の配線が切れてしまったのだろう。おもしろい。

どうこうしていると、待ち合わせした、うちのお客さんで「もみぢ」を紹介
してもらった、Gさんが到着した。
ツマミを頼もうとおもい壁にいっぱいのメーニューを見ると、安い。
さすがGさんの言うと通り「タダの店である。」
マスターはお昼に割烹のバイトをしているらしくそこで余った
材料をもらってきてそれで調理しているらしい。なるほどタダだ。

最後に焼うどんを頼むことになり、大と小があったので「これは量が多いだろう。」
と思い。小の焼うどんを頼んだ。するとマスターがまた聞き取りにくい早口で
「乾麺しかない!乾麺しか!」という、承諾するとお湯を沸かしだす。
何分かすると、3〜4人前の乾麺をもってカウンターをうろうろしている。
すると、ポイと茹だった鍋に乾麺を全部入れるではないか!
「うわー、何やってるんだ!このひと。」心の中で叫んだ!
ゆで上がった麺をフライパンに入れ最後につくり終わる段階で、
小声で「多すぎちゃったな。」しかも早口で、、、、。茹でたときに
分からなかったのだろうか?
そのあとGさんと心の中で腕まくりをして4人前の乾麺を完食。
もう酒が入らないので帰ることにした。

かえる間際にライオンズ帽のご老体がひっきりなしに話しだしている。
多分スイッチが入ったのだろう。

帰り道「そういえば、小の焼きうどんだったんだよな?」
と思いながら、Gさんととぼとぼ環八を歩いた。


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